このページでは、子供向けプログラミング言語 Scratch(スクラッチ)のScratchコミュニティーサイトのアカウントを持つことのメリットを説明します。
Scratchを開発したマサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボライフロングキンダーガーテングループが運営するScratchコミュニティーサイトでは、ユーザーがアカウントを持つことができます。
アカウントに関する基本用語
ユーザー
ユーザーのITの用語としての意味は、利用者とか使用者です。
アカウント
アカウントのITの用語としての意味は、ユーザーが特定のサービスを利用するために登録をして得る権利のことで、通常、アカウントの登録には他のユーザーとの違いが一意に認識できる他と同じでないユーザー名とパスワードの2つが必須です。
アカウント作成
あるサービスに登録してアカウントを取得することを、アカウント作成、サインアップ、ユーザー登録、アカウント登録、アカウント取得などといいます。
Scratchコミュニティーサイトの翻訳では、「アカウント作成」などの言い回しが使用されています。
なお、アカウント作成の方法は、近日中に別のブログ記事として別途公開する予定です。
サインイン
登録したアカウントの識別に必要な情報(ユーザー名とパスワード)を入力して、毎回行うサービスの利用開始手続きを、サインイン、ログインなどといいます。
Scratchコミュニティーサイトでは、「サインイン」の用語が使用されています。
サインアウト
毎回行うサービスの利用終了手続きを、サインアウト、ログアウトなどといいます。
Scratchコミュニティーサイトでは、「サインアウト」の用語が使用されています。
Scratchコミュニティ―サイトのアカウント
Scratchコミュニティ―サイトのアカウント作成に関するルール
Scratchコミュニティーサイトのアカウントは無料で誰でも作成できます。
ただし、13歳以下のユーザーは、アカウント作成に保護者の承諾が必要です。
生年月、性別、国籍も問われますが、これは、Scratchの全世界からのユーザーに関する統計情報の更新に利用されます。
この統計情報https://scratch.mit.edu/statistics/ は、随時更新されていて、誰でもいつでもアクセスできます。
サインインしなくてもできること
Scratchコミュニティーサイトのアカウントがなくても、またアカウントを持っていてもサインインしていないときでも、できることは次のことなどです。
・オンラインエディターの利用
・オフラインエディターのダウンロード
・フォーラムの閲覧
・公開されたプロジェクトの閲覧
・公開されたスタジオ(下方で説明)の閲覧
などです。
スタジオ
スタジオとは、0個~複数のプロジェクトをまとめて置いて管理できるScratchコミュニティーサイト内の場所のことです。
スタジオとプロジェクトの関係は、フォルダやディレクトリとファイルの関係と似ています。
スタジオはオンラインエディターの[ファイル]メニューの[私の作品へ行く]で表示される[私の作品]ページの右上の[+新しいスタジオ]から新規作成できます。
スタジオの役割や使い方、プロジェクト1つ1つの公開や共有の状態などについては、別の機会に説明したいと思います。
サインインしたらできること
Scratchコミュニティーサイトのアカウントを作成しサインインしたら、しないときにできることにプラスして、更に次のことなどができます。
・自作のプロジェクトのScratchコミュニティーサイト上での保存
・自作のプロジェクトのScratchコミュニティーサイト上での共有(共有とは、公開して、リミックスも許可している状態のこと。リミックスは下方で説明)
・他者のプロジェクトのリミックス(リミックスは下方で説明)
・フォーラムなどでのコメントの投稿
・サイト内で貢献が認められれば、Scratcher(スクラッチャー。下方で説明)に昇格し、Scratcherになるとクラウドデータを使ったプロジェクトの作成が可能(クラウドデータは下方で説明)
・その他、Scratcherになってからの積極性と貢献度により、スタッフに要請されある種の権限を与えられてボランティアとしてScratchコミュニティーサイトでスタッフに力を貸していらっしゃる方も有
リミックス
リミックスとは、他者の作成したプロジェクトを元にして新しいプロジェクトを作ることです。
Scratchはクリエイティブ・コモンズ 表示 – 継承 2.0 一般ライセンスで配布しています。
そのため公開したものについては、他者が自由に(もちろん、オリジナルの制作者には敬意を払い、そのプロジェクトが使用している本体以外の他のコンテンツ…音源や画像など…のライセンスは自分で調べてそれらの権利を侵さない範囲内で)利用できます。
ScratchコミュニティーサイトのFAQページのリミックスの説明はhttps://scratch.mit.edu/info/faq/#remix。
クラウドデータ
クラウドデータとは、他のユーザー(の、具体的にはScratcher同士)と共有できるインターネット上のScratchの特殊なデータのことです。
Scratcher(スクラッチャー)
Scratcherとは、Scratchコミュニティーサイトにアカウント作成をしているユーザーが、Scratchコミュニティーサイトに貢献していたり、Scratchコミュニティーサイトで活発に活動しているユーザーであると、Scratchコミュニティーサイトの管理者に認められた場合に与えられる称号です。
Scratcherに昇格するために、具体的にどんな貢献や活動がどのくらいの期間以上必要なのかは公になっていません。
アカウント作成後、プロジェクトをいくつか作って公開したりリミックスしたりフォーラムに参加しているうちに、ある日Scratchコミュニティーサイトの手紙のマークのメニューに番号のマークがついて(サイトのシステムからメッセージがその数だけ届いているという意味)開けてみると、あなたはScratcherになりましたという連絡だったという流れになります。
Scratcherにも内部的にはランクがあるなど、詳細はまた別の機会に説明したいと思います。