Scratch3.0(仮)の現状 2018年6月

今年2018年後半にリリースが予想される子供向けプログラミング言語Scratchの新バージョンScratch3.0(仮) ※1 のプレビュー版 を、2018年6月に入ってから再びチェックしてみました。

【目次】
1.音の効果
2.ファイル操作
3.ヒント
4.組み込みのスプライト・音の増加
5.拡張機能
6.ベクターモードに消しゴムの機能
7.サウンドエディターの効果の追加

※1 以降の記述において、(仮)は略します。

前回2018年2月中旬にプレビュー版をチェックしたときは、オンラインエディターの見た目や使い心地を中心に見ていきました。
そのときの内容は、以下のYouTube動画でご覧いただけます。

その後も様々な機能が徐々に反映されてきているので、前回のプレビュー版のご紹介で取り上げなかった機能や、前回のときはまだ反映されていなかった機能などを、今回はご紹介していきます。

1.音の効果

2種類の音の効果をブロックで調整できるようになりました。ゲームなどを作るときに、役立つ効果です。
・音の高低の効果
・音の聞こえてくる方向の効果

音の効果
音の効果

音の高低の効果は、音の周波数を変えているようです。
音の高低を変えることによって、ものごとの移り変わりの速さを感じさせることなどができるようです。

音の聞こえてくる方向の効果は、音の鳴る方向を、右から左、または、左から右に変える機能です。
車がある方向から、段々近づいてきて、さらに、段々離れていくときの音などを作ることができます。

2.ファイル操作

今回のプレビュー版では、[ファイル]メニューのいくつかの機能が完成していて、以下のファイル操作が実現できています。
・作成したScratch3.0のプログラム ※2 を自分のPCに保存する
・自分のPCに保存してあるScratch3.0のプログラムのファイルを開く
・自分のPCに保存してあるScratch2.0のプログラムのファイルを開く

[ファイル]メニュー
[ファイル]メニュー
※2 Scratchではプログラムのことをプロジェクトと言います(以降、この記事の中では、プロジェクトという用語を使います)。

3.ヒント

?で表示されるヒントの表示形式が、さらに、見やすく、かつ、わかりやすくなりました。

ヒント・・・?印
ヒント・・・?印

ヒントの種類全体はエディターとは別ページで表示され、1種類をクリックして選択します。

ヒントを選択
ヒントを選択

すると、エディター上にウィンドウが開き、動画や画面コピーで作られた説明が現れます。

ヒントのウィンドウ
ヒントのウィンドウ

4.組み込みのスプライト・音の増加

組み込みのスプライトと音が、さらに、充実しました。

組み込みのスプライトの選択ページでは、カーソルが上にあるスプライトのコスチュームが、短い時間間隔でかわるがわる表示されるようになりました。

組み込みのスプライト
組み込みのスプライト

また、例えば、4つあったペンギンのスプライトは、2つに統合され一部をコスチュームに変えて整理されています。
同じスプライトの名称で、絵柄が変わったものもあります。
例えば、Scratch2.0に”Soccer Ball”という名称のスプライトがあり、Scratch3.0にも同名のスプライドがありますが、Scratch3.0では新しい絵柄に変わっています。
ちなみに、Scratch2.0で組み込みのスプライト”Soccer Ball”を使ってプログラミングしたプロジェクトをScratch3.0で開いた場合、プロジェクトの中の”Soccer Ball”という名称のスプライトは、Scratch2.0の”Soccer Ball”の絵柄のままです。

組み込みの音の選択ページでは、カーソルが上を通るとその音が鳴るようになりました。

組み込みの音
組み込みの音

ちなみに、組み込みの背景の選択ページを見ると、そのラインナップはまだまだのようです。

組み込みの背景
組み込みの背景

組み込みの背景については、これからの更新に期待したいと思います。

5.拡張機能

Scratch2.0では[音]カテゴリーにあった、楽器やその音階などの制御のブロックは、拡張機能に移動しました。
また、 Scratch2.0では[ペン]カテゴリーとして、一般のカテゴリーのひとつだったものが、拡張機能に移動しました。
さらに、Scratch2.0では[調べる]カテゴリーにあった、ビデオモーションの制御のブロックも、拡張機能に移動しました。

拡張機能
拡張機能

Scratch2.0にはなかったもので、Scratch3.0で新たに加わった翻訳の機能も、拡張機能の1つとして用意されています。

翻訳のブロック
翻訳のブロック

その他に、音声認識やLEGOなどを制御する機能も今後用意されるようです。

6.ベクターモードに消しゴムの機能

Scratch2.0では、ペイントエディターのビットマップモードにだけ消しゴムの機能があります。
Scratch3.0では、ベクターモードにも消しゴムの機能を付けるそうで、現時点では消しゴムのボタンが一覧にはあるものの、機能の実現はこれからのようです。

ベクタ―モードの消しゴム
ベクタ―モードの消しゴム

なお、この時点では、ペイントエディターのビットマップモードの各機能の完成もまだのようです。

7.サウンドエディターの効果の追加

早回し/スロー再生、エコー、 ロボット、音を大きく/小さくする、逆再生する・・・の7つの効果が提供されています。

サウンドエディター
サウンドエディター

録音機能も新しくなるらしいのですが、現時点では録音機能自体が、まだ入っていないようです。

Scratch Wiki日本語版のScratch3.0のページには、2.0から3.0への変更点などが書かれています。
また、こちらのURL https://scratch.mit.edu/preview-faq にも、変更点などが書いてあります。
機能が出そろうのが、楽しみですね。

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