そろばんの、日頃の授業の合間はもとより、検定試験や競技会などに行った際、開始までのちょっとした待ち時間などに、指慣らしとして行う面白い計算が、いくつかあります。
今回は、そういった計算のうちの2つを紹介します。
【目次】
1.指慣らしの例1:99・・・990
2.指慣らしの例2:123456789
3.まとめ
1.指慣らしの例1:99・・・990
1つめは、そろばんの一番右の一桁以外を全て9にする計算です。
これは、165を6回足すと、990になることを利用しています。
そろばんの左端に165と置き、
![<165の写真>](https://www.howisit.jp/myblog/wp-content/uploads/2018/09/9a4246b901d7f12e310cc541fecde313-300x169.jpg)
<165の写真>
990になるまで5回足します。
![<99の写真>](https://www.howisit.jp/myblog/wp-content/uploads/2018/09/559068911b7fed59a9a89d8774ce78e8-300x169.jpg)
<99の写真>
次に、今出来上がった990の0のところに1、その横に続けて65と置き、再び990になるまで足します。
これを一番右端まで繰り返し行います。
一般的に、そろばんは奇数桁で作られているので、結果として、一番右端が0で、その他が9になります。
![<9999・・・990の写真>](https://www.howisit.jp/myblog/wp-content/uploads/2018/09/4d8db756135c4d0515472b701ab57a2b-300x169.jpg)
<9999・・・990の写真>
そろばんの桁の端から端まで、さらに、各桁全部の珠を使い切る計算なので、妙に達成感があり、癖になる計算です。
2.指慣らしの例2:123456789
2つめは、123456789を10回足し算する計算です。
![<1回めの写真>](https://www.howisit.jp/myblog/wp-content/uploads/2018/09/6d343ed92a27eb0f8895a6ca7e7de3b9-1-300x169.jpg)
<1回めの写真>
123456789は、何回か足していく途中で、面白い値になります。
![<3回めの写真>](https://www.howisit.jp/myblog/wp-content/uploads/2018/09/a6e5f7b876e7c3d3d0a2ed4c87322beb-300x169.jpg)
<3回めの写真>
![<6回めの写真>](https://www.howisit.jp/myblog/wp-content/uploads/2018/09/02b04501ee9e6dd48b61c4e8078888d9-300x169.jpg)
<6回めの写真>
![<8回めの写真>](https://www.howisit.jp/myblog/wp-content/uploads/2018/09/776863df27da547ab81cd26c9fee3270-300x169.jpg)
<8回めの写真>
![<9回めの写真>](https://www.howisit.jp/myblog/wp-content/uploads/2018/09/a1f97fc5569e0d0a5317a367c913a2fe-300x169.jpg)
<9回めの写真>
![<10回めの写真>](https://www.howisit.jp/myblog/wp-content/uploads/2018/09/958c194a33ec24bbb0e0c2cbc5bfe42f-300x169.jpg)
<10回めの写真>
これらの途中の値は、何度もやっているうちにだんだん覚えてくるので、指慣らしの中で、今日は間違えずに足し算がスムーズにできている、などと気づくことができ,自分の調子を測るのに良い目安にもなります。
もちろん調子が悪い時は、指慣らしを多めに行い、調子を上げる手段として使います。
ちなみに、私は、8回目の結果と9回目の結果が大好きです。
3.まとめ
特に、検定試験や競技会では、緊張して手の動きが硬くなりがちなので、会場に着くと、こういった指慣らしで、調子を整えていきます。
また、たとえ緊張していなくても、冬場は寒くて手が温まっていないこともあるので、そんなときは手を温めるために、指慣らしの計算を何度も行ったりします。
このような指慣らしは、履歴書に書けるような級を持っている人がよく行っていますが、実際のところ、これらの計算は基本的なそろばんでの足し算と引き算が範囲の10級が取れるだけの力があれば可能です。
腕(指!?)に覚えのある方は、そろばんをお子様に借りたり、そろばんがうちになければ、購入を100円ショップ(200円で売られていたりします)や文具店(桁数が少ないものは1000円位から、20桁以上のものはその数倍くらいの値段から)などでして、一度、試しにご自身で計算してみてはいかがでしょうか。
また、そろばんの経験がない方は、電子書籍そろばんの自己学習の本~図で理解 足し算・引き算 編~などで自己学習してみてはいかがでしょうか。
近年では、そろばんは、認知症の予防などにも良いという話もありますし、何より、これらの計算はとても面白いので、きっとはまると思います。
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